ACW2 News
8月5日 オンナ・ハケンの乱 新聞記事
派遣法改正で署名合戦 業界54万人分、労働団体対抗
http://www.asahi.com/national/update/0806/TKY200908050356.html
2009年8月6日(木)01:42 朝日新聞
派遣労働の規制をめぐり、業界団体と労働団体が、署名合戦を繰り広げている
。
「規制強化は雇用機会を減らし、労働者にも不利益になる」。日本人材派遣協会の坂本仁司会長は5日の記者会見で、こう主張した。
協会が規制強化に反対する署名を集め始めたのは、仕事があるときだけ雇用契約を結ぶ登録型派遣の原則禁止などに踏み込んだ労働者派遣法改正の野党案がまとまった6月下旬。メールなどで派遣社員や派遣先に働きかけ、7月末までに約54万人分を集めた。
坂本会長は「派遣社員として働いている人からも賛同をいただいた」と強調。会見には、協会の呼びかけを受けた派遣社員4人も同席し、「契約更新がなされるのか不安もあるが、働き方を狭めてしまうことには賛成できない」などと述べた。
一方、働く女性のネットワーク「働く女性の全国センター」(ACW2)は7月下旬、業界の署名活動に対抗し、「派遣労働の規制強化を求める署名」を始めた。5日午後には、規制強化を求めて都内をデモ行進した。
きっかけは「署名をしないと仕事をもらえなくなるという不安心理につけこみ、業界団体に署名を求められた」と派遣社員の声が寄せられたことだ。5日には厚生労働省と派遣協会を訪れ「会社の名簿を利用しての強制署名をやめさせて」と申し入れた。
規制強化の署名に賛同した女性の派遣社員は「何年も派遣で働いたあげく使い捨てられた」。ACW2の伊藤みどり代表は「派遣法を改正すると仕事がなくなるというが、なくなるのは仕事ではなく派遣という働き方。業界は署名集めの前に派遣業の問題点を改めるべきだ」と話す
下記は、関連記事です。
派遣規制強化反対の署名を強制 労組に訴え相次ぐ
2009年7月27日(月)19:14 共同通信
日本人材派遣協会(東京)と日本生産技能労務協会(同)が進めている労働者派遣の規制強化に反対する署名を、会社から強制されたという派遣労働者の相談が、労組に相次いでいることが分かった。非正規労働者らを支援する団体でつくる「派遣法改正連絡会」が27日、東京都内で記者会見し、明らかにした。連絡会は署名活動の在り方も含め、労働者派遣法をめぐる公開討論会の開催を求める文書を両協会に送った。