ACW2 News
今後の労働者派遣制度の在り方についての審議会
皆さま、派遣法の審議が始まりました、下記のように政権交代したから
すんなり行くか、とても微妙です。審議は、来年の通常国会になると
厚生労働省は言っています。
本日10時から、厚生労働省 労働政策審議会職業安定分科会で
今後の労働者派遣制度の在り方についての審議会がありました。
経営側の巻き返しが大きく、傍聴席も、どこかで見たことのある
派遣会社の責任者が傍聴席を埋めていて労働側が極めて少なく感じました
また、公益委員や使用者側は、あまりにも不勉強で、国際基準も含めて
反論していく必要を感じました。この状況ですと、3党案すら大幅に
後退する可能性があります。行政刷新会議は、経団連を外し経済同友会にしたという話ですが、経団連の労働政策審議会の委員は、以前もそうですが
審議委員にもかかわらず、法律の勉強も不勉強で、まっとうな議論になっていません。
配布資料は、PDF
http://files.acw2.org/091007haken.pdf
審議会は、予想通り経営側と公益側委員は自民党政権時代のまま。
使用者側発言の要旨は、後ほど審議会議事録がアップされた段階で
お知らせしますが。
★使用者側の意見
製造業派遣を禁止すると、国際的視点で考えて日本だけが禁止する
ことは、国際競争力に勝てない。セフティネットが必要な事は、
別のこととして考えるべき。子育て中の人は、派遣の方がむしろいいと考えてい
る。募集採用業務は、ビジネスとして成り立っている。年末の事態は
金融危機の問題で、政府がセフティネットの問題として考えるべきで
製造業派遣を禁止するのは危険だ。
★労働側、派遣法は、労働者保護が緩すぎた、社会の要請にこたえるべきだ。
労使が隔たっていて、合意が見られないと審議会が機能していないとみられる。
★岩村正彦 公益委員【東大 教授 )
両方、良く話し合ってコンセンサスきづく必要ある。
派遣法の方、規制の強化、今やるのがいいのか、私自身不安がある。
今日の議論は難しい。派遣の位置づけ (元)政府案と三党案違う
議論の整理必要。製造業全面解禁して時間がたっていない、。
情報データー十分分析されていない。行きなり禁止でよいのか。
26業種限定であとは登録型禁止はおかしい。育児休業代替えの登録必要でないか。規制緩和と、行きすぎた規制緩和を別の問題で、バランスをどうするか労使で議論すべき。
★事務局
育児休業の代替えは、3党案でも認めていますので訂正します。
雇止めにあった派遣労働者の99.4%は、雇用保険に加入しているという統計がある
★労働側 99.4% 労働者の実感とかけ離れていて、統計の取り方に問題ある派遣は、主婦が多いという認識はおかしい。大卒や高卒で、新卒で氷河期世代は、職がなくて派遣になっている人が多い。ずっと派遣のままが、国際競争力に勝つのではない。人材育成こそが必要だ。
★岩村公益
代替えについて、不勉強であった、。有期契約と派遣、かなり存在する
製造業を禁止して企業は正社員にするのか、根本問題。製造業禁止して
また別の雇用形態が出てくる、どうすればよいのか、産業構造が変化しているなかで、製造業派遣禁止していいのか
★宮本公益
製造業に絞って議論重要、派遣でなければ、非正規雇用さいようどうなるのか、単に、無期(常用)にするのは現実味があるのか
★大橋公益
アメリカ規制緩い、EUは規制強化から緩和の必要もでている。
国際相場を基準にして考えていくべきだ
以上のような内容で、次回からは、労働力需給調整部会で審議が継続
されるとの事でした。