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記事のトップ > ACW2からのお知らせ2月2日(土)、働く女性の全国センター(ACW2)第2回総会報告
2月2日(土)、働く女性の全国センター(ACW2)第2回総会に参加しました。
「〜愛も、仕事も、生きがいも〜」をスローガンに、今回の総会のテーマは『あらゆる暴力と貧困をなくし、女性が一人でも生きていけるように』で、100名以上の参加者が集まりました。
以下、個人的な感想を交えながら、簡単に総会報告をさせていただきます。
初めに、映画 長編ドキュメンタリー『私たちは風の中に立つ/韓国・東一(トンイル)紡績労組1972〜2006』の上映がありました。
韓国の紡績工場での1000人の女性労働者が立ち上がった30年余の闘い。初の女性支部長を選出し、民主的な組合を作り、劣悪な職場環境を変えようと運動してきた矢先に、会社、政府、労働組合一丸となった大弾圧を受け、124名の女性が不当解雇。不当解雇から30年以上がたち、50歳代になった彼女たちは今なお復職闘争を続けている。。。
○糞尿を浴びせかけられるという人間として許せないような暴力を受けるなど、厳しい闘いの中で、「仲間がいることの大事さ」を感じ、彼女たちのパワーに感動を受ける映画でした。
次に、第2回の総会。「振り返りと、2008年度にやりたいこと」
☆今年度やりたいことは
・今年の目標(ゴール)
あらゆる暴力と貧困をなくし 女性が一人でも生きていけるように
・女性の貧困を見えるものに 貧困から女性が抜け出す仕組み作りをはじめる
☆反貧困ネットワーク女性版
☆「女性への暴力と支配の根源=性役割分業→誰もが人間らしく生きられる均等社会へ」の図表
続いて、あきらめない仲間たちのアピールがあり、全員の拍手で総会の議事は採択されました。
そして、ゲスト 雨宮処凜さん(作家)と伊藤みどりACW2代表との対談が行われました
。
☆雨宮さんは、幼少期からイジメを受け、十代はリストカットと家出、ヴィ ジュアル系バンド追っかけに使い果たし、21歳の時、右翼団体に入会。
2000年、自伝『生き地獄天国』(太田出版)を出版、作家デビュー。
以後は、右は辞め、執筆活動に専念し「生きづらさ」「自殺」「戦場」を 主にテーマとした小説、エッセイを多数執筆。
現在は新自由主義の中、生活も職も心も不安定に晒される人々(プレカリ アート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。
著書に『生きさせろ!難民化する若者たち』 『すごい生き方』 『バン ギャル ア ゴーゴー』など。
○伊藤代表の8つの質問に答えながら、
雨宮さんは、「(フリーター自殺や正社員過労自殺を通して)何で死んじ ゃうのか?
それは構造上の問題であることがわかり、リベラリズム、グローバリゼー ション、敵がここにあることがわかった時、わかった」
「(解雇、セクハラなどを受けた人は)『自分が悪い』と自分を責めて いる。それは小さい頃からの競争社会で、『大切にされない自分』という ことも影響している。が、社会の矛盾に目を向けることで自分を責めなく なることができる」 「『自己責任社会』と言われているが、責任を取 る必要はない。『怒ること』を社会に向ける」などを話しました。
会場からは、シングルマザーの移住労働者、パワーハラスメントとの闘 い、契約社員の不当解雇、パート・無年金問題など、様々な発言がありま した。
最後に、総会宣言文を読み上げ、終了しました。
◎全国から様々な女性たちが集まり(男性の参加者もありました)、とっても元気あふれる総会でした。
「一人じゃない」仲間がいること、あきらめないこと、そしてつながりを つくりアクションを起こしていくことが大事だと感じました。
これからの活動が楽しみ。特に「反貧困ネットワーク女性版」に期待しま す。
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私は、総会以降、雨宮処凜さんのファンになり、
今日ようやく図書館で「生きさせろ!難民化する若者たち」を手に入れ、読み始めています。
現代の生きづらさを力強く書き表していて、とっても引き込まれる本です。
こちらは余談ですがACW2の帰りに、コンビニに寄ったら、雨宮さんが「(頑張ってますという感じで)痛々しい」と表現していた「日経ウーマン」が目に付きました。3月号は 「自分らしいワークスタイルはどれ? 正社員VS非正社員 幸せに働くセオリー教えます」
。。。思わず、買ってしまいました。