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記事のトップ > ACW2からのお知らせ5月27日 女性労働支援拡張政策のための関係省庁意見交換会 ACW2企画 第2回
48名の参加で、関係省庁意見交換会が行われました。
新聞では、公務員の労働協約締結権を認める方向で
法律が改正される状況であると報道されていました。
その一方で、40万人とも、それ以上とも言える
公務非常勤の雇用や労働条件に鋭く迫る意見交換会でした。
当事者の声は、富山労働局の非常勤相談員の川渕さんの代理で、
シャキット富山の北条さん
国立情報学研究所非常勤裁判で、当日受け取った上告棄却に怒りを
もって参加したMさんです。
関係省庁からは(敬称略)
厚生労働省から地方課 高渕課長補佐、丸山係長、人事課小林課長補佐
人事院から 総務課 森谷課長補佐、職員福祉課長 鈴木氏ほか、複数名
総務省 人事恩給局 稲山参事官 と随行者1名
国会議員からは(敬称略)
小宮山洋子 衆議院議員(民主党)相原久美子 参議院議員(民主党)
神本恵美子 参議院議員(民主党)郡 和子 衆議院議員(民主党)
西村ちなみ 衆議院議員(民主党)吉川沙織 参議院議員(民主党)
福島みずほ 参議院議員(社民党)
木原誠二 衆議院議員(自民党)岩城光英 参議院議員(自民党)
そのほか秘書の方 小池晃 秘書(参・共産党)
高橋千鶴子秘書(衆・共産党)千葉景子 秘書(参・民主党)ほか
マスコミ関係者 朝日新聞、毎日新聞、共同通信
具体的な意見交換
(富山労働局の非常勤相談員)のセクハラと検診の結果通告の遅れによる
病気の悪化の責任などについて、
北条さんは、働く人々の豊かに暮らせるために仕事に専念してきた相談員に
おきてはならない信頼関係を覆す問題がおきていると前置きして、セクハラに対する対応がマニュアルがあっても形式的な対応で、人事院に相談に行っても訴訟しろと相手にされなかった実態、検診の通知が放置され、病気が進行してしまったことについて、切々と訴えました。
(厚生労働省 高渕課長補佐)、職場の規律管理するところで、ボタンの賭け違いがあり事実認識の不一致があまりにも大きい。セクハラの事実確認できなかったと聞いているが、関係局は誠意を持ってやってほしい。
健診の結果通知の遅れは反省しなければならないと指導した。病院から直接本人に通知するように改善した。非常勤職員の問題は、重要な課題。
常勤並みの予算措置を取っていない。制度上の問題だ
(人事院 職員福祉課 鈴木氏)
セクハラ対応、能力十分発揮して必要な措置を迅速に苦情相談を受けている。
人事院に寄せられたセクハラ相談件数
H17年96件、H18年67件、H19年 51件
指導、再発防止 適切な対応、指導助言をしている
健診は、人事院規則に基づき行っている。
病気休暇は、日々雇用者で6ヶ月以上の任用予定期間の物について、1年で
10日認められている。
(総務省 人事恩給局 稲山参事官)
公務パートの労働条件改善 正職員登用について
常勤職員の給与との権衡を考慮して給与の支給等の措置が定められている。
(国立情報学研究所非常勤雇い止め事件原告)
最高裁、上告棄却 怒りの報告
13年も契約更新してきて正職員と同様に働いてきたのに
理由もなく最高裁が棄却した。民間労働者に適用される法律が
非常勤には適用されないおかしいのではないか
参加者との質疑応答
(参加者)日々雇用、病気休暇おかしい、8-14も法整備が不備では?
縁故で正職員になった人を知っている、おかしいのでは
(人事院)
人事院規則 8−14について
2ヶ月以上雇えないわけではない、制度は改善されている
(参加者)ILOからも公務職場の均等待遇からきちんとしていかなければならないと再三指摘されている。同一価値労働同一賃金原則を公務職場は率先してやるべきではないか
(議員)
公務パートに交通費も出ていない現状があると聞いてショックを受けた
公務非常勤問題を国会議員の中でも取り組んでいく計画だ
1時間あまりの時間で、聞きたいこと、いい足りないことがたくさんありましたが、現状を伝えることができました