ACW2 記事
記事のトップ > ニュース1月7日 毎日新聞で報道されました
専門家の知恵や力ももちろん借りながら,でも,専門家のネットワークではなくて,一般の女性労働者のネットワークにしていくにはたくさんの知恵も努力も必要でしょう.全国の女性たちの知恵と力がつながるネットワークを作っていきましょう!
=============
働く女性の全国センター:セクハラなど困った時に 専門家ら、ユニオン紹介
セクハラやパート差別など働く女性の問題にかかわる専門家らがネットワークを作り、「働く女性の全国センター(ACW2)」を始める。派遣や契約社員など非正規雇用で働く女性が多い中、困った時に女性ユニオンなどを紹介できる仕組みづくりを目指す。20日には東京で記念イベントを開く。
呼び掛けたのは、東京や北海道などにある女性ユニオンの組合員、カウンセリングの専門家、均等法改正を国などに働き掛けた市民グループの女性など15人。センターは個人加盟方式で、年会費1000円。解雇やセクハラなどの問題を抱えた女性に、近くのユニオンや弁護士、カウンセラーを紹介するほか、調査や政策提言も行う。
呼び掛け人代表の伊藤みどりさん(女性ユニオン東京)は、「どこで相談すればよいか悩んでいる女性は多い。セクハラ被害による心の問題など労働組合では解決できないこともある」と話す。
日本フェミニストカウンセリング学会が一昨年6月に行ったセクハラ・ホットラインでは、被害を上司や相談窓口に訴えても、46%が「処分なし」に終わり、34%が「相談したことで被害者が責められ2次被害にあった」と回答した。その後6割近くが不眠、抑うつなど後遺症に悩むなど、既存の組織では十分対応できていないのが現状だ。
「労組などの組織に入っていない女性が多く、加入していても少数派。サポート機関との間をとりもつ存在が必要だ」と伊藤さん。また住友男女賃金差別裁判を支援してきた、ワーキングウィメンズネットワークの越堂静子さんは「90年代に盛り上がった女性同士の連携はDV(ドメスティック・バイオレンス)防止法改正や均等法改正でも力を発揮した。現場の声を国会に届けたい」と呼び掛けている。
記念イベントは20日(土)午後1時、東京都千代田区猿楽町の韓国YMCA国際ホールで。働く女性の健康に詳しい、しんきゅう師の田中美津さんらがゲスト。問い合わせは女性ユニオン東京内の準備事務局(電話03・5304・7383、acw2ml@yahoo.co.jp)【大和田香織】
毎日新聞 2007年1月7日 東京朝刊